みつどもえ
2005年11月4日〜〜『ハレ』と『ケ』と『ケガレ』の巻〜〜
『ハレ』(晴)正月や盆など、非日常
『ケ』(褻)ハレ以外の日常
『ケガレ』(ケ枯レ)ハレとケのいずれとも対立する
かつての日本人の生活には、ハレとケの二つの時期があり、はっきりと区別されていました。上記の通り、「ハレの日」とは基本的に年中行事、神祭など公の行事に加え、盆や正月、お宮参りや七五三、冠婚葬祭といった非日常的な行事を指し、ハレの日以外の日常生活が「ケ」であるとして両者の違いが明確に存在した。
非日常であるハレの日には人々の衣食住に大きな変化が現れる。特別な日にのみ着用される「晴れ着」を着て、家や部屋には普段と違う装飾が施されます。食事も酒や米、魚、餅など普段の生活では口にすることのできない食物が出された。このように普段とは違う食物を「カワリモノ」と呼ぶ。中でも酒は酔うことによって異常心理を経験し、共同体を構成する人々が集団で共に酔い、連帯感を深めることが目的だったという。
しかし、そんな風俗も江戸時代後半からハレとケの区別は混乱し、普段でも酒が飲まれるようになり、晴れ着のお古を普段着にするなど、両者の境界線はあいまいになって今日に至る。
で、ここからが三つ巴。
『ケガレ』という概念が高度経済成長期に現れた。『ケ』というものは「稲を生長させる力」のことであるとし、このケがなくなる状態を「ケ枯レ=ケガレ」であるというものだ。ケが枯れるということは日常生活を送るエネルギーがなくなってしまうことであり、これを回復させるためには「ハレの日」を設定して神祭を行う必要が出てくる。こうして日常生活はケからケガレ、ケガレからハレ、ハレからケへと循環しているという考え方が確立した。
既存の対立要素と第三勢力、三つ巴、循環。
うん、とてもきれいな形だ。
『ハレ』(晴)正月や盆など、非日常
『ケ』(褻)ハレ以外の日常
『ケガレ』(ケ枯レ)ハレとケのいずれとも対立する
かつての日本人の生活には、ハレとケの二つの時期があり、はっきりと区別されていました。上記の通り、「ハレの日」とは基本的に年中行事、神祭など公の行事に加え、盆や正月、お宮参りや七五三、冠婚葬祭といった非日常的な行事を指し、ハレの日以外の日常生活が「ケ」であるとして両者の違いが明確に存在した。
非日常であるハレの日には人々の衣食住に大きな変化が現れる。特別な日にのみ着用される「晴れ着」を着て、家や部屋には普段と違う装飾が施されます。食事も酒や米、魚、餅など普段の生活では口にすることのできない食物が出された。このように普段とは違う食物を「カワリモノ」と呼ぶ。中でも酒は酔うことによって異常心理を経験し、共同体を構成する人々が集団で共に酔い、連帯感を深めることが目的だったという。
しかし、そんな風俗も江戸時代後半からハレとケの区別は混乱し、普段でも酒が飲まれるようになり、晴れ着のお古を普段着にするなど、両者の境界線はあいまいになって今日に至る。
で、ここからが三つ巴。
『ケガレ』という概念が高度経済成長期に現れた。『ケ』というものは「稲を生長させる力」のことであるとし、このケがなくなる状態を「ケ枯レ=ケガレ」であるというものだ。ケが枯れるということは日常生活を送るエネルギーがなくなってしまうことであり、これを回復させるためには「ハレの日」を設定して神祭を行う必要が出てくる。こうして日常生活はケからケガレ、ケガレからハレ、ハレからケへと循環しているという考え方が確立した。
既存の対立要素と第三勢力、三つ巴、循環。
うん、とてもきれいな形だ。
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