白夜行

2004年8月22日
東野圭吾が面白いのです。
一番最初に読んだのは「レイクサイド」と言う小説で高校のときです。
貴重な受験勉強時間を潰して読んだ割にはガッカリだったのですが、大学にきて「同級生」というものを読みました。
そこから割とはまりだしました。

個人的には乙一なんかが近いところ(作家的に)にいると思うんですが決定的に違うところが一点。
物語の背景にある圧倒的な知識量の差だと思います。
「同級生」には『妊娠』と言うものについて描かれています。
「宿命」には人間が背負って、もって生まれてくるナニカを切々と描いています。
「片想い」にはジェンダーと言うもののありかたについて。
そして「白夜行」にはヒトのツナガリが描かれています。

東野圭吾の作品にはいわゆる『社会派』と呼ばれる小説が数多く存在します。
「白夜行」がそうであるように「宿命」もまたそうです。
現代社会の問題点、及第点などを小説のテーマとして読んでいく。
これは現代社会から離れている人々にとって特効薬になるのではないでしょうか。
なんて、そんなこと言ったって、活字離れが進んでいる現代では効果薄かもしれませんね。

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